よくある質問

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かんたん商標調査

商標調査は、会社名を考えたり、商品・役務(サービス)の名称を考えるときに役立ちます。
今回の商標調査には、弊社でも商標調査に使っている特許庁のデータベースJ-PlatPatを利用します。
なお、J-PlatPatは、平成27年3月に旧データベースIPDLから移行したものです。

紹介する商標調査の種類

次のいくつかの基本的な商標調査の方法を伝授します。
・会社名、商品・役務の名称等の商標を直接入力して行う商標調査(以後、商標に基づく商標調査と言います)
・商標の称呼(呼び方)を入力して行う商標調査(以後、称呼に基づく商標調査と言います)
・称呼の決定
・商品・役務の決定

商標調査に必要な情報

商標調査のために必要は情報は次のようなものになります。商標調査を開始するまえに準備しておきましょう。
・調査対象の商標
・調査対象の商標を使う商品・役務(サービス)の分野(商品・役務の具体的な名称)
 ※商品・役務の区分が解らないときにこの情報を使います。
・調査対象の商標を使う商品・役務の区分(好ましくは類似群コードで特定しておく)
 ※類似商品・役務審査基準を参考

商標に基づく商標調査

◆ 商標調査手順
この商標調査では、J-PlatPatの商標出願・登録情報のサイトを利用します。
J-PlatPat>商標>商標出願・登録情報
商標に基づく商標調査は、調査対象の商標と同じ商標が既に登録されているかを調査するのに便利な調査です。

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① 商標を入力する。
② 商品・役務の区分を入力する。
 ※「商標出願・登録情報」の初期画面では、「検索項目」で「区分」の項目が選択されていないので、「区分」(②-2)の項目を選択する。
 ※類似群コードを特定できている場合は類似群コードを入力する。
③ 検索を実行する。
④ 検索結果が出てきます。

◆ 商標調査結果の確認
※もし、検索結果に同じ商標が出たら、調査対象の商標を登録できない可能性が高いです。

例)平成27年4月に、商標「アイネクスト特許事務所」、商品・役務の区分「45」で検索した結果です。
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称呼に基づく商標調査

◆ 商標調査手順
この商標調査では、J-PlatPatの称呼検索のサイトを利用します。
J-PlatPat>商標>称呼検索
称呼に基づく商標調査は、調査対象の商標と同じ商標や似ている商標が既に登録されているかを調査するのに便利な調査です。
特許庁の商標審査でも、同一の他に似ている商標も既に登録されているかどうかを判断するため、より実務的な商標調査になります。

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① 称呼(全角カタカナ)を入力する。
② 商品・役務の区分を入力する。
② 検索を実行する。
④ 検索結果が出てきます。

◆ 商標調査結果の確認
※称呼上で、同じ称呼があれば、調査対象の商標を登録できない可能性が高いです。
また、称呼が似ているものがあっても、調査対象の商標を登録できない可能性が高いです。
その“似ている”の判断は、一般の方には難しいです。知識、経験がある弁理士等の専門家に判断をお願いするのをお勧めします。

例)これは、平成27年4月に、称呼「アイネクストトッキョジムショ」、商品・役務の区分「45」で検索した結果です。
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称呼の決定

称呼に基づく商標調査では、調査対象の商標の称呼をまず決める必要がありますが、
他の登録商標の情報を参考に称呼を決めてみて下さい。想像がつかない称呼があんがい出てきます。
この商標調査では、J-PlatPatの商標出願・登録情報のサイトを利用します。
J-PlatPat>商標>商標出願・登録情報

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① 商標を入力する。
 ※このとき、商品・役務の区分は入力しません。
 ※全く同じ商標がでない場合、「?」ワイルドカードを利用して商標を指定します。
② 検索を実行する。
③ 検索結果が出てきます。
 ※検索を実行すると、ヒットした商標一覧が出てきますので、その商標から称呼を特定します。
いろいろと練習してみて下さい。すると、みんさんが想像していない称呼がみつかる場合もあります。

どうして、商標の称呼を確認するかというと、J-PlatPatを使って出た称呼で、審査官も商標審査をしているからです。
まずは敵が使っているツールを知るもの大切です。

商品・役務の決定

商品・役務の区分を決めるには、商品・役務の分野を決めることが前提となります。
通常は、特許庁から配布されている類似商品・役務審査基準を参考にすると、商品・役務の分野を決めることができます。
しかし、類似商品・役務審査基準にみなさまが商標を使用する商品・役務の分野が載っていないと、商品・役務の区分を決めるのが難しくなります。
特に、ビジネスのカテゴリ自体が新しい場合には商品・役務の分野が類似商品・役務審査基準に載っていないので、商品・役務の区分を決めるのが難しくなります。
そのようなときに、J-PlatPatの商品・役務名のサイトを利用すると良いです。
J-PlatPat>商標>商品・役務名検索

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① 商品名又は役務名を入力する。
② 検索を実行する。
③ 検索結果が出てきます。
 ※検索でヒットしない場合には、いろいろな検索で試してみると良いです。

商品・役務の決定(番外編)

商品・役務の決定方法のその他のやり方で有効なのが、同業者の登録商標を検索し、その登録商標が使用する商品・役務(指定商品・指定役務)を参考にすることです。

例1)商品:ダイパーケーキ
ダイパーケーキは、最近のビジネスですので、商品・役務の分野が類似商品・役務審査基準に載っていません。
このような場合にインターネットで検索してみると同業他社の登録商標が出てきたりします。
ダイパーケーキの場合、既に「ベイビーケーキ」という登録商標が存在しています。
このような場合、○J-PlatPatの称呼検索のサイトを使ってみます。

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① 称呼(全角カタカナ)に「「ベイビーケーキ」を入力する。
② 検索を実行する。
③ 検索結果が出てきます。
平成27年4月に、称呼「ベイビーケーキ」で検索した結果です。
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検索結果に登録商標「ベイビーケーキ」が出てきましたので、登録商標「ベイビーケーキ」の登録情報を見ると、ダイパーケーキが「第16類 洋菓子を模して包装された紙製幼児用おしめ,紙製幼児用おしめを使用して洋菓子を模した置物」といった商品で登録されています。このような情報を参考にして、商品・役務を決定することもできます。

例2)(スマホの)アプリ
アプリをJ-PlatPatの商品・役務名のサイトで検索してもヒットしません。
このような場合、○○○アプリはもう既に存在していますので、J-PlatPatの商標出願・登録情報のサイトを使ってみます。

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① 商標に「?アプリ」を入力する。ここで、アプリの頭に“?”(ワイルドカード)をつけるのがみそです。
② 検索を実行する。
③ 検索結果が出てきます。
平成27年4月に、商標「?アプリ」で検索した結果です。
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検索結果として登録商標「○○○アプリ」が多く出てきましたので、そのような登録商標「○○○アプリ」の登録情報を参考にして、商品・役務を決定することもできます。

 

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