小さい頃から夢は経営者になること!?
両親が会社を経営していたこと、
親戚のほとんどが会社を経営していたこともあって、
小さい頃から、自分自身も会社を経営するんだろうなと漠然と思っていました。
そのためか、昔から、本田宗一郎氏、松下幸之助氏、井深大氏等の日本の成長を牽引してきた創業者の書籍を読んでいます。
また、その創業者の傍らで会社を支えるNo2への憧れのようなものもあり、No2の書籍を読だりもしています。
弁理士を目指した思い
弁理士を目指したのも、士業であれば独立できる、経営者になれるという思いからでした。
さらに、両親のような中小零細企業の経営者の役に立てるという思いや、
大学時代に長期間、サービス業でアルバイトした経験でサービス業が面白いといった思いがありました。
特許事務所に就職
そのような様々な思いをもちつつ、大学を出て直ぐに特許事務所に就職。
しかし、私が就職した特許事務所は中堅の特許事務所。
メインクライアントは、大手で、中小零細企業ではありませんでした。
特許事務所の目標は、安定経営であり、大手の目標は、安定した特許出願なので、
両者の利害が一致するため、このようなビジネスパートナとしての関係が成り立っているのだと思います。
それでもまず私自身の目先の目標ということで、弁理士資格取得、仕事のスキル取得を目指し、勉強し、貪欲に働きました。
また、スキルアップのために特許事務所も1度転職。
もともと知識の飲み込みに時間がかかるのと、仕事の方が好きなこともあって、弁理士資格の取得まで結構な時間を要しました。
“苦節10年”という言葉を身をもって体験。
一方、環境にも恵まれたせいもあって、多くのお客様とお仕事をする機会をいただきました。
しかし、時代の流れは、弁理士が独立するのには厳しい環境になりつつあり、
弁理士として独立するという気持ちは徐々に薄れていきました。
人生の転機
そのようななか、東日本大震災。
実家が被災。実家の家族は助かったものの、両親や兄弟は、会社、生活の全てを失いました。
被災地に何度も足を運び、また、実家の会社の立て直しにも加わりました。
そこで感じたのは、自分にできることは何かないか、被災地に大切なのは雇用機会ではないか、
ということでした。
もともと弁理士の仕事に限らずビジネス一般が好きだったので、
震災以降は、起業、ビジネスモデル、マーケティング等のビジネススキルをついていろいろ学びました。
また、実家の立ち上げに役立つのではないかと、Michael E. Gerber氏の「ドリーミングルーム」を受講。
しかし、その内容が世の起業家のために役立つものであると思い、Michael E. Gerber氏が米国で開催している研修に参加。
Michael E. Gerber氏から直接、哲学的な起業家思想を伝授され、Michael E. Gerber認定のファシリテータに。(→Michael E. Gerber氏についてはここをクリック)
さらに、その頃、経営者、起業家、被災地支援の方と会う機会も増えていきました。
“これでいいのか”という思い
そして、これと同時期に、勤務していた特許事務所が持つグループの特許事務所の1つを任されました。
特許事務所を経営できるのだから、形だけではありますが、経営者になるといった夢を1つ達成できました。
しかし、様々な活動をしたり、経営者、起業家、被災地支援の方と会っていく中で、
「これでいいのか」
「自分でやりたいことはこれか」
という気持ちが常にありました。
・・・・
アイネクスト特許事務所設立
そして、お世話になった特許事務所を出て、
平成25年11月にアイネクスト特許事務所を横浜に設立しました。
現在、自分の思いが社会にどの程度通じるか、自分の行動が社会にとって価値があることか、日々チャレンジ中です。
さらに、自身も起業家として、新たなサービスを提供したり、別会社の経営にも関与したりしています。
例えば、新たなサービスとして、英会話教師、英会話関連の著者として有名なデイビッドセイン氏と提携し、国際化に向けた「英語ネーミングサービス」(→詳しくはここをクリック)の提供を開始しました。
最後に
これまで、約18年、特許事務所の業界を見てきて感じることは、
特許事務所の活動が、中小零細企業、起業家の方に対して積極的になされていないこと。
これは特許事務所やそのクライアントとなる大手企業が悪いと言っているのではなく、
両者が企業体である以上、存続するうえではしょうがないことだと思っています。
でも、日本は、中小零細企業に支えられているといっても過言ではありません。
また、東日本大震災の復興を支えるのも、沿岸部に点在する中小零細企業、さらにはそこで起業した会社になると思っています。被災地で起業した方を多く知っています。
また、特許事務所が中小零細企業、起業家の方に対してサービスを提供するときでも、
ほとんどの場合、大手企業に対して行っているのと同様なサービスを提供しています。
大手企業には大手企業なりの課題があり、中小零細企業・起業家には大手とは違ったそれなりの課題があります。
また、大手企業と中小零細企業・起業家とでは組織力や知的財産の考え方が異なる場合が多いです。
このようなことから、特許事務所が、大手企業に対して提供しているのと同様なサービスを中小零細企業・起業家に対して提供しても、
そのサービスが中小零細企業・起業家の経営を効率良くするものであるかはわかりません。
このように感じることもあり、現場に実際に立ち、解決していきたいという思いからアイネクスト特許事務所を立ち上げました。
最後までお読みいただきありがとうございました。