インタビュー 牡蠣Barを経営する泉祥子様 商標登録の喜びの声

牡蠣Bar 商標登録第5735374号
オイスターバー 牡蠣Bar 泉祥子様

 

  • 企業名:牡蠣Bar
  • 業種 :飲食業(オイスターバー)
  • 所在地:東京都銀座
  • 代表者:泉祥子様
  • 利用サービス:飲食業で「牡蠣Bar」の商標登録など
  • 商標登録番号:商標登録第5735374号

私が私らしく私の目指すお店を経営するために必要なもの

津)泉さんは2014年8月に弊社に依頼されて、翌年1月に「牡蠣Bar」という名称を商標登録された訳ですが、そもそも“商標登録”しようと思ったきっかけは何ですか?
泉)きっかけと言うほど特別なことはなかったのです。でも、自分のお店を持つことになったときに、すでに商標登録しようと考えていました。
※用語解説:「商標登録」は、商標を特許庁で登録する行為、「登録商標」は、登録された商標のことを指します。

津)他店との差別化とか、こだわりを主張するためとか、そういう意味で商標登録しようと考えていたということでしょうか?
泉)んー、そういう気持ちもなかった訳ではありませんが、そういった戦略的な意図よりは、私自身のアイデンティティー(存在)のためといった気持ちが強かったですね。

津)アイデンティティー(存在)のために商標登録が必要だったという解釈はなかなか新鮮です(笑) もう少し具体的に話していただけますか?
泉)そんなに難しいことではないんですよ。要は私が私らしく私の目指すお店を経営するために商標登録が必要だった・・・ということなんです。

「ポピュラーすぎて無理でしょう」と一蹴

津)泉さんの目指すお店とはどんなお店なんでしょうか?
泉)ひとりでふらっと立ち寄れる、カジュアルな牡蠣料理のお店です。おいしい牡蠣料理をつまみながら、気軽に飲めてみなさん笑顔になれる・・・私が行きたいと思えるお店が私の理想ですね。

オイスターバー 牡蠣Bar 泉祥子様津)なるほど。まさに今経営されているお店そのものですね。泉さんのお店の名前は「牡蠣Bar」ですが、どうして牡蠣を難しい漢字にしたんですか?
泉)私、20代頃に仕事の関係でかなり頻繁に海外へ行っていたんです。ヨーロッパ、アメリカ、アジア・・・と随分行きました。で、海外へ行く度に感じたのは、“自分が日本人であるということ”なんです。外見も、精神的なものも、味覚なんかも日本人であることを意識することが多くて。そういった体験から日本人である自分とか、日本的なものを大切にしたいと思うようになりました。

津)海外に行って日本的な良さを認識したから日本語で・・・ということですか?
泉)そうですね。それと牡蠣について勉強していくうちに、世界の牡蠣の多くは日本の牡蠣のDNAが基になっているという説があることも知ったんです。そういった日本の牡蠣の優秀さももっと知って欲しかったので、店名はあえて“牡蠣”という漢字にしました。

津)ああ、そうなんですね。それで「牡蠣Bar」の書体も日本風に?
泉)ええ。やはり日本的なものにこだわりたかったので、書家の方に頼んで書いてもらいました。で、お店の名前と書体が決まったところでこれは私の理想の店を実現させる大切なものなのだから、商標登録しようと思ったんです。

牡蠣Bar 商標登録第5735374号
津)店名に深い思い入れがあったんですね(笑)
泉)単なる名前なんですけど、私自身のアイデンティティー(存在)というか・・・。うまく言えないですけどオリジナルなものとして大切にしたいと思ったんです。

津)そこから商標登録するためにどうされました?
泉)商標登録については、自分なりにネットなどを使って調べたりもしましたが、詳しいことはやはり専門家でないと・・・と思いまして、まずは知人に弁理士がいたのでその方に相談しました。

津)そのときの弁理士さんは何て?
泉)「牡蠣Bar」という名前そのままの取得は無理でしょうと即答で・・・。

津)即答ですか?
泉)はい(笑)

津)「牡蠣Bar」を構成する“牡蠣”も“Bar”もともに一般的な名詞ですから、「牡蠣Bar」を商標登録するのは難しいと判断されたんでしょうね。
泉)ええ。「名前がポピュラーすぎるから絶対取れないよ」って言われまして、ちょっとショックでしたね。そのあと何回かお願いしたのですが、その度に無理ですねと受け流されたので、これはもう諦めるしかないかなぁ~と思っていたんです。

「お店をはじめた頃の想いを大切に」という言葉で再依頼

津)それからしばらくした頃でしたか。私と泉さんが互いに知り合ったのは。
泉)そうですね。津田さんとはある経営者向けの勉強会をきっかけで度々ご一緒するようになりましたね。

津)ご縁があって、その後泉さんから商標登録の依頼を弊社で受けることになったのですが、何か依頼されるきっかけになったこととかありましたか?
泉)津田さんとご一緒した勉強会で、津田さんが「お店をはじめた頃の想いを大切にしたほうがいい」「経営者の想いを守るものを提案して行きたい」と話していらっしゃったのがすごく心に残ったんです。経営者の気持ちを理解してくれているこの方なら、あきらめかけた商標登録の相談もできるかもしれない・・・と。

オイスターバー 牡蠣Bar 泉祥子様津)よかったです。一度断られちゃうと諦めてしまう方も多いので・・・。
泉)そうですね。私も津田さんに会わなければそのまま諦めていたかもしれません。でも津田さんは、はじめてお話した時に「やってみましょう」と言ってくださった。結果はどうであろうと、チャレンジしてみましょう!という心意気がうれしかったですね。

津)ありがとうございます。紆余曲折もあり半年ほどかかりましたが、結果的に泉さんのご希望通りに商標登録することができました。
泉)半年近くかかった審査の間も、状況は教えていただいていましたし、津田さんという人柄を信頼しての依頼でしたからもうすべてお任せでした。

経営者としての私を支えてくれる、大切なパートナー

津)商標登録できた今と、商標登録される以前とでは何か違いみたいなものってありますか?
泉)それはものすごくあります! 本当に大きいです。

津)取得からまだ3ヶ月ほどですが、そんなに違うものですか?
泉)ええ。お店の販促物に登録商標マークであるRマークをつけられるとか、類似名の他店舗と差別化できるとかということももちろんなのですが、何と言っても一番大きいのは私が得た“安心”です。

津)“安心”ですか?
泉)経営者は周囲に弱音も吐けず、大きな判断も求められますからけっこう孤独じゃないですか(笑) 私にとっては、そんな自分を支えるパートナーのような存在が登録商標の「牡蠣Bar」なんです。これは経営者の方しか分らないことかもしれませんが、安心な領域があるということは、本当に本当に心強いことなんですよ。

オイスターバー 牡蠣Bar 泉祥子様津)登録商標を「パートナー」とまで言ってもらえるのはうれしいですね。
泉)“登録商標を持っている”という自信と、“登録商標”という明確な存在が経営者としての私を支えてくれているという安心感。これは経営の柱として持っているべきものなんだと実感しましたね。

津)そこまで言っていただけると、「牡蠣Bar」をがんばって登録した甲斐があります(笑)では最後になりますが、泉さんが、今後の事業で登録商標を生かしたいと考えていることなどありましたら教えてください。
泉)今後は多店舗展開を考えています。商標登録できた今だからこそ自信を持って展開できると思いますし、ある意味、商標登録した強みが発揮される機会になるのではないか・・・と期待しています。そのほかにも、事業展開を考えるうえでほかの商標登録なども視野に入れていますので、その際はまたお願いしますね。

津)それは楽しみですね。今後ともぜひよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

商標登録をお考えの方へのメッセージ

私は折りにふれて「なぜお店をはじめたのか」という初心を思い起こすようにしています。
お店を経営しようと思った自分の気持ちを確認することで、自分が目指していたものをもう一度イメージしてみるのです。
そうすると、それを実現させるために“守るべきもの”が見えてきませんか?
私にとって、その守るべきものが店名でした。
“守るべきもの”が明確になれば、あとはそのために行動あるのみですよ。

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